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2009年6月 8日 (月)

スピーカーケーブルの左右の長さは何故同じ方が良いか?

09/6/8

OKWaveと言うQ&Aコーナーがあって、登録しておくと、自分の気に入った項目の質問があるとメール配信してくれます。

タイトルの質問が有ったので、その理由を回答してあげようかと思いましたら、既に回答が締め切られていました。回答内容を見ると、回答の頭出しに辛らつな事が書いてあって・・・と言う事で質問者はすぐ回答を締め切ったのかとも思いました。私の文章も頭に血が上ると、かなりひどい事を書くという自己認識を持っていますが、注意しないと・・

回答者の回答内容が的を射たもので無いと思いましたので、技術的解説をしましょう;

パワーアンプの特性にダンピングファクター(詳細は下記URL参照)と言う指標があります。これはパワーアンプの出力抵抗を小さくすることで、スピーカーの逆起電力の影響を少なくしようとの発想です。(この別の解決手法がバイワイヤリングです。)http://www.netlaputa.ne.jp/~cadeau/Q&A34.htm

ダンピングファクターはアンプとスピーカーを直接(スピーカーケーブル無しで)接続した場合のスピーカーの抵抗とアンプの出力抵抗の比で定義されていますが、実際に音楽を楽しむ場合にはスピーカーケーブルが介在します。スピーカーケーブルの導体抵抗はケーブルサイズ・使用長にもよりますが、概ねアンプの出力抵抗と同程度の抵抗値になりますので、ケーブルの抵抗分を加算したシステムとしてのダンピングファクターは低下します。

左右のケーブル長が違うと、導体抵抗はケーブル長さに比例して大きくなりますから、左右のダンピングファクターが違ってきますので、左右に同じ音を流した場合、理論的には(耳で聴き取れるかは別として)音には差が出てくる筈です。

これが左右を同じ長さにしたほうが良いと言う本質的な理由です。

「AVケーブルの教科書」http://homepage2.nifty.com/NEGY/にもダンピングファクターの議論をしていますので、合わせてお読み下さい。

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