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2009年10月11日 (日)

オーディオケーブルの自己振動

 09/10/11

 オーディオ愛好家の皆様の中では、オーディオケーブルに信号が流れると、それにより、電線に力が働き自己振動を起こし、音質を損ねるとの説が真しやかに語られています。確かに電磁気学の理論的には正しいのですが、電線の導体は金属で出来ており、剛性があります。オーディオ信号のような微弱信号で電線が振動するとは考えられないのですが・・・・

 私の勤めていた会社の事業所には、同じ敷地内に500kVの送電用電力ケーブルを製造する工場もありました。たまにこの工場へ行く機会もありましたが、この電力ケーブルの出荷試験をする場合には、500kV以上の50Hzの電圧を加えて試験をするわけですが、もし、ケーブルが50Hzで振動していたら、それは音として聞こえるはずだと思うのです。しかし、課電用のトランスがうなっている音は聞こえましたが、ケーブルから音がしているのを聞いたことはありません。この電力ケーブルは都会の地下の洞道(配線溝)に配線されているので、もし音がしていたら、ここでも、うなりを上げていることに成りますが、洞道内がうるさくてしょうがないと言うような話は聞いたことがありませんし、洞道にはマンホールがありますから、街中でも音が聞こえて然るべきです。上記した通り、ケーブルにはある程度の剛性がありますから、AVケーブルは500kVに比べてあまりに小さな電圧しか扱いませんので、この様な自己振動は無視できるのでは無いかと思っています。

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