「身近な電線のはなし」という本が出版されました
11/6/17
今週は月、火曜日と浜松に行ってきました。浜松にある、社団法人「電線総合技術センター」(JECTEC)にある、EMI評価設備をお借りして、ケーブルのシールド特性を評価させて頂きました。JECTECにはIEC規格の61196-1のアブゾービングクランプ法と伝達インピーダンス法の2つがあります。今回はアブゾービングクランプを使用した、高周波測定をしました。測定装置はシールド効果の評価用にPCと組み合わせて、自動測定が出来るようになっています。故にシールド効果は容易に評価できますが、アブゾービングクランプを使用した応用測定をしたい場合にはこの自動化は障害です。と言っても、最低限の評価は出来ましたので、行った甲斐はありました。
月曜日の晩は、昔一緒に仕事をしていた方が2名と関連会社の方が1名が現在JECTECで勤務されていらっしゃいますので、一緒に楽しく会食をさせて頂きました。
この際の情報ですが、JECTECは生誕20年だそうで、記念に「身近な電線のはなし」という本を発刊したそうです。出版社はオーム社です。会食した方が帰宅後プレゼントして下さいました。JECTECは20年前に、ビル用ケーブルの燃焼試験の認証をする為の試験装置が大掛かりで、高価な為に、電線メーカー各社が共同して作った、試験、研究施設で、現在ではPSE法のコード、ケーブル、コンセント等の認証機関にもなっています。
「身近な電線のはなし」は、内容的にはQ&Aスタイルで、易しく電線・ケーブルの、構造、材質、使用方法、寿命、リサイクル等の説明をした、電線・ケーブルの基礎知識を得るのに適した本です。Q13にOCC導体(PCOCC)が音質を変える導体であることの解説もあります。定価は¥1500ですが、AVケーブル市場にうごめいている、ケーブル迷信を払拭するには良い本だと思います。
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