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2011年9月16日 (金)

ケーブルのシールド特性;音声帯域

11/9/16

 当ブログの8月22日付けで”スピーカーケーブルのシールド”の表題で、スピーカーケーブルに施したシールドのシールド特性に関してコメントしています。

 最近ネット上に公開された「INTERFERANCE TECHNOLOGY日本版」に”シールドしたツイストペアの差動伝達インピーダンス”と題した報告がありました。この内容はLANケーブルの様な対型ケーブルのシールド特性解析ですが、この冒頭に、伝達インピーダンス法による各種シールド特性が記載されていました。これを添付します。

 添付ファイルのグラフには10kHz~1GHzのプロットがされていますが、100MHz以上では、シールド部に表皮効果が現れるので、グラフの傾きは小さくなるものと思います。この種のグラフは、伝達インピーダンス法の測定方法をIEC規格TC-46 SC-46aで1980年代の後半に議論していた際に、よくお目にかかりました。IEC規格での推奨は伝達インピーダンスは30MHz程度まで、それ以上は、アブゾビングクランプ法を推奨しています。

 添付グラフの100kHz以下では、アルミニューム、1重編組、2重編組は一定値の直線状と成りますが、この値はシールド部の抵抗値(表皮効果は現れていないので、直流抵抗と同じ)と等しくなります。

 アルミニュームの特性が良く描かれていますので、測定したケーブル構造を比較して見ました。グラフの下の表がそれです。RG-17/U同軸はRG-58/U、RG-55/Uと比べると、約6倍も太い事が分かります。その分、シールド部の直流抵抗も小さいので特性が良い事になりますが、RG-58/U、RG-55/Uと同じ程度の太さを想定しますと、1重編組(Single Braid)品より20倍ほど大きな値と成ると予想されます。即ち、低周波域が0.3Ω/mとなる所まで、RG-17/Uの特性カーブを平行移動する必要があります。

 この様にアルミニュームシールドと銅編組シールドには大きな差が有ります。音声帯域に施すシールドには、アルミニューム箔や銅箔のような薄いシールドではあまり効果は無く、銅編組の方が向いていると言う事になります。

「Transferimpedance2.pdf」をダウンロード

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